#ASD

サウンドデザイン、製品哲学を体験へ翻訳する技術

サウンドデザインについて議論する中で、「そもそもなぜサウンドデザインが必要なのか」という問いについて、改めて考える機会がありました。 まず前提として、製品音は特殊なケースを除けば、第一の購入動機にはなりにくいものだと思います。 例えば、Ford Mustang Bullittのように、エンジンサウンドそのものが商品価値となり、購入理由の一部として成立している事例は存在します。しかし、それはむしろ例外的なケースでしょう。 一般的には、自動車であれば性能、デザイン、価格、機能、ブランドなどが購入の主な理由になります。製品音だけで購入が決まることは多くありません。 それでは、サウンドデザインは単なる…
3ヶ月前

JSAE学術発表会 春季大会での発表を終えて

「楽譜化」によるEVサウンドデザインと、音の地層 先日、自動車技術会(JSAE)学術発表会 春季大会にて、電気自動車のための「楽譜化」によるサウンドデザイン手法、Score-based Sound Design について発表を行いました。 今回の発表では、EVサウンド、特にAVAS(車両接近通報装置)を、単なる警告音としてではなく、時間構造を持つサウンド体験として捉える考え方を紹介しました。 ここでいう「楽譜化」とは、必ずしも音楽のように五線譜を書くことを意味しているわけではありません。重要なのは、音を瞬間的な音色や音量だけで捉えるだけではなく、時間の中でどのように変化し、どのように印象を形成…
3ヶ月前